「そんな意味じゃなかったのに…」子育て相談で感じた、“人は不安で言葉を聞く”ということ

鍼灸師の日常
「人って不安な時、
そう聞こえることあるよね」
子育て相談をしていると、

「同じ言葉を伝えているのに、
受け取り方が全然違う」

と感じることがあります。

最近、
改めてそれを深く感じる出来事がありました。

赤ちゃんの姿勢や頭の形について、
ママとお話していた時のことです。

寝ている時に、
赤ちゃんが少しベロを出していたので、

「もしかすると、
顎の角度が少し上がっている可能性もあるかもしれませんね」

という、
“観察としての可能性”をお伝えしました。

さらに、

「ベビーカーなどでも、
角度が強すぎないか見てみてもいいかもしれませんね」

とお話したのですが、

返ってきたのは、

「顎が上がってもダメ、
下がってもダメ、
丁度いいがわかりません?」

という言葉でした。

その時、
私はハッとしたんです。

あぁ、
人は“言葉”を聞いているようで、

実は、
“自分の不安”を通して聞いているんだな、と。

人は、事実より「意味づけ」を聞いている

私は、

「今すぐ問題があります」
とも、

「育て方が悪い」
とも言っていません。

でも、
相手の中では、

  • ダメと言われた
  • 否定された
  • 間違っていると言われた

という意味に変換されていたのかもしれません。

心理学では、

人は過去の経験や不安、
思い込みを通して、
現実を解釈すると言われています。

つまり、
同じ言葉でも、

ある人は
「可能性の話なんだな」

と受け取り、

別の人は
「責められた」

と感じる。

特に子育て中のママは、

  • 間違えたくない
  • ちゃんと育てたい
  • 子どもを守りたい

という緊張の中にいます。

だからこそ、
情報を“危険信号”として受け取りやすいのかもしれません。

「伝える側」の責任と、「受け取る側」のフィルター

私は昔、

「伝わらなかったのは、
私の言い方が悪かったのかな」

と、
相手の解釈まで背負ってしまっていました。

でも今は、
少し違う視点を持っています。

もちろん、

  • 言葉を丁寧にする
  • 決めつけない
  • 不安を煽らない
  • 可能性として伝える

こういう配慮はとても大事。

でも、

“相手のフィルター”までは
変えられない。

ということです。

人は、
その時の心の状態によって、

同じ言葉でも、
安心として受け取ったり、
攻撃として受け取ったりします。

だから私は、

「どう伝えるか」

には誠実でいたい。

でも、

「どう解釈されるか」

までを、
自分の責任にしすぎないようにしたいと思うようになりました。

だからこそ、
食べるファスティング開催しているのだから。

東洋医学でも、「不安」は世界の見え方を変える

東洋医学では、

心と身体はつながっていると考えます。

不安が強い時、
呼吸は浅くなり、
身体は緊張し、
“気”が乱れます。

すると、
本来は中立の情報まで、

  • 怖いもの
  • 責められるもの
  • 否定されるもの

として受け取りやすくなる。

つまり、
世界そのものが変わるというより、

“世界の見え方”が変わるんです。

だから私は最近、

相手の反応を見るたびに、

「この人は今、
不安の中で聞いているのかもしれない」

と思うことがあります。

子育てで本当に大切なのは、「完璧」より安心

子育ては、
正解探しになりやすいです。

でも本当は、

100点の育児より、
安心して呼吸できること。

ママ自身が、
「大丈夫」と感じられること。

その空気の方が、
子どもには伝わっている気がします。

だから私自身も、

丁寧に伝える努力はしながら、

相手の不安や解釈を、
全部自分の責任にしない。

そんな距離感を、
少しずつ学んでいる途中です。

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