足育のススメ

こんにちは。
子どものココロとカラダのバランス調整”ええ加減”育児の安村政子です。

 

『足育』と言う言葉をご存知ですか?現代では、「息育」「食育」「口育」「足育」などの言葉が、たくさんありますが、『足育』とは、簡単に言うと足の機能を育てる、足の正しい成長を促すということを表す言葉です。

 

足は、身体の土台です。『足育』を赤ちゃんのころから行い、足の正しい知識を持ってトラブルを回避できれば、いつまでもしっかりと自分の足で歩くことができます。足の大切さを知り、体が安定する正しい足の使い方を知って、子どもの健康を守りましょう。ここからは、今からでも遅くない取り組み方、子育てで気をつけたい『足育』をお伝えします。

足育とは、生まれてすぐから始まります。

近年、浮き指や偏平足、外反母趾など子供の9割が足トラブルを持っていると言われています。また、ハイハイしない赤ちゃん、座って移動する赤ちゃんも多くなっています。赤ちゃん期に、何らかの足トラブルがあると、正しい足の使い方ができずにこのようなことが起きるのではないかと専門家は考えます。そうならないためにも、赤ちゃんの頃から「足」について考え『足育』を始めることをおすすめしたいのです。

ねんね期の赤ちゃん

まだ自分で歩くことができない赤ちゃんの時期から『足育』は大切です。なぜなら、足を使う前段階の体のバランスや体の軸が、歩く時には大切なのです。赤ちゃんの身体が左右非対称にならないよう気をつけましょう。

 

抱っこの仕方にも注意

左右交互に抱っこする、正面(前向き)で抱っこするようにしましょう。片方ばかりだと、同じ方向にばかり向くことになり、体の片側だけが緊張してしまいます。また、抱っこの時はなるべく足がだらんと垂れ下がる姿勢が理想的です。抱っこのの姿勢の時に、足首が90度以上になっていると身体を緊張させているという目安です。

抱っこ紐で抱っこしている時は、赤ちゃんの足が大股に開きすぎないように注意しましょう。いくら赤ちゃんはM字開脚だからとはいえ、長い時間大股に開かれているとリンパの流れや血流が滞ってしまい、足の発育に支障が出てしまいます。

寝返り期の赤ちゃん

赤ちゃんの寝返りが、早すぎるのは考えものです。赤ちゃんの体幹、軸ができて寝返りをしていますか?体幹、軸ができて初めて寝返りができている状態が良い寝返りですよ。首が座って、ハンドリガードをして、足指をなめる動作をして、足を臍の上まであげて、寝返りができるといいですね。

あんよ期の赤ちゃん

ヨチヨチ歩きの赤ちゃんの時期から足を意識しましょう。裸足をオススメします。しっかり裸足で、足作りをしましょう。

ファーストシューズの選び方

まだ靴が履けない赤ちゃんへの、靴の購入は控えましょう。ついつい、かわいい靴を見ると先に購入してしまいたくなりますが、そのサイズで歩き出すのかはわかりませんよね?赤ちゃんの足に合っているかもわかりません…

オススメは、30歩以上安定して歩けるようになってからです。そして、赤ちゃんの足に合わせてファーストシューズを選ぶことをですね。

  1. 踵がしっかりしたものを選ぶ
  2. 中敷きが出せる靴
  3. ベルトは2本のもの
  4. 中敷きの上にのり1㎝余裕があるもの
  5. 30歩以上歩けるようになってから

身体を自由に動かせる環境づくり

歩く習慣をつける

抱っこまたは、乗り物での移動ではなく歩く習慣をつけることが大切です。お出かけの時に人込みを歩くのは難しいのですが、近所をお散歩する、ただただ公園で歩くなど歩ける時間を意識してみてくださいね。

3歳までは靴下は履かない

家の中では足裏の感覚を大事にするために、なるべく裸足で歩かせましょう。足裏の感覚を養うことで、バランス感覚や全身の筋肉の発達を促すことにつながります。裸足で歩くことで、足全体を使うことができ土踏まずが形成されます。靴下を履かせることで、足指の動きを妨げてしまうと、とてももったいないです。

仰向けで寝かせる

なるべく仰向けで寝かせましょう。うつむき寝、横向き寝は、姿勢が崩れます。時々、お子様の左右の足が対象になっているかチェックしてください。左右非対称の場合は、抱っこの仕方などに原因がある場合があるので、赤ちゃんとの抱き方、長時間の拘束には改善が必要です。また、たわしや綿棒で足裏を刺激しましょう。足裏の刺激は自律神経を発達させ脳の発達にも影響するとも言われています。

子供の足9割に何らかの変形がある!?

厚生労働省のホームページでも、昔と現代の身体活動量低下が指摘されています。交通手段の発達、外遊びの減少や、テレビ、テレビゲームなどの非活動的に過ごす時間の増加、昔に比べ車に乗る事が増え歩く量が減っているなどの理由だそうです。子供たちの遊び場が減り遊び方が変わり、体の成長を促すような昔の遊びはなくなりつつあります。

現代こそ、昔遊びを取り入れないと足のトラブルは多くなる一方です。子供の身体機能は発達せずに運動能力が低下しています。

つまずいて転ぶ、歩くとすぐに疲れる、姿勢が歪んでいる、など足のトラブルが子供の成長に大きく関わっています。子供の健やかな成長のために、普段から『足育』を意識して行っていきましょう。

足の体操で足育しましょう

足指が伸びて広がり、血行を促進する体操です。毎日行うことで足トラブルの改善が期待できます。

ひろのば体操

イスか長座に座って片方の足を太ももに乗せ、手指を足指に絡めて握る。この時、根元まで深く絡める必要はなく指先だけふんわりと握る。握った足指をゆっくり反らせて5秒キープ。この時、手首から動かさずにヒジから動かすようにする。次に、足指を内側に曲げて5秒キープ。この時も、手首から動かさずにヒジを閉じるようにする。15回から20回行い、反対の足の足指も同じく行う。

足指タオルギャザー

足指でタオル手繰り寄せる動きです。二人一組になってイスに座り向かい合って、フェイスタオルをイスとイスの間の床に伸ばして、足指を使ってタオルを自分の方へ手繰り寄せる綱引きでもよいでしょう。

足指じゃんけん

足指じゃんけんしてみましょう。グーは全部の足指を曲げて、チョキは親指と人差し指を前後に開き、パーは全ての足指を大きく開きます。最初はうまくできませんが、慣れてくると早くに形が作れるようになります。

普段意識して動かすことがない足指を集中して動かすと、足指全体の血行が良くなるだけでなく脳の働きをも活性化しますよ。

足指ビー玉すくい

立った状態で全体の足指を曲げたり伸ばしたりして、ビー玉を掴みましょう。足指ビー玉すくい、とっても楽しいですよ。

正しい靴の履き方

正しい靴を選んでも、正しく履けなければ、まったく意味がありません。また、サイズのあった靴を履いて、歩かないとまったく意味がありません。ここでは、正しい靴の履き方をご紹介します。

まだ自分で靴が履けないお子様は、座って両膝を伸ばした状態で、履かせてあげましょう。かかとがぴったりくるように、かかとを地面にトントンしましょう。立ち上がって、ベルトをしっかりととめます。かかとぴったりと合わせることで、つま先に余裕を持たせて固定することができるのです。

足指が動きやすくなっているか、足指がどこにもあたっていないか、つま先が窮屈になっていないか、チェックしてくださいね。つま先を地面にトントンするのは間違いです。かかとをしっかり合わせ、つま先には余裕を持たせることが、正しい履き方です。

足は身体の土台、親子で『足育』を習慣化しよう!

最大限の足の機能を引き出し、足を健康に育てることを子育ての中心に取り入れることができたら、身体を動かすことに意識が向き、一生涯使うことのできる足を手に入れることができます。足元から健康を育むことができる『足育』を実践して、子どもの成長を見守っていきましょう。

また、現代では子供だけでなく大人も『座り病』です。年齢を重ねても自分の足でしっかり歩いて過ごすために、ママやパパも一緒に『足育』に取り組めば、健康な殻を取り戻せるはずです。親子で一緒に楽しみながら『足育』を生活習慣に取り入れていきましょう。

 

 

 

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