タミータイムは本当に必要?東洋医学と発達の視点から考える「首すわり」と身体の順番

お役立ち記事

最近よく聞くようになった「タミータイム」。

うつ伏せ遊びを積極的にしましょう、
首を鍛えましょう、
発達に大切です。

そんな情報を目にするママも多いと思います。

でも私は、
発達や身体をみる中で、

「本当に全員に必要なのかな?」

と感じることがあります。

新生児の頭は、大人でいうと20kg以上?

赤ちゃんの頭は、
身体に対してとても大きく重たいです。

新生児は約4頭身。

脳の重さは、
体重の約10%とも言われています。

これは、
大人に換算すると、

「20kg前後の重たいボーリング球を首で支えている」

ような状態に近い、
という比喩で語られることがあります。

だからこそ新生児は、
自分で頭を持ち上げられません。

それは「弱い」からではなく、
まだ身体の準備段階だからです。

タミータイムで首に負担がかかることも

うつ伏せになると、
赤ちゃんは息をするために、
なんとか顔を横に向けたり、
持ち上げようとします。

ですが、
まだ深層筋が未熟な時期に、

浅い筋肉だけで
無理に頭を上げ続けると、

頚椎(首の骨)に
負担がかかる場合があります。

頚椎の周囲には、

・呼吸
・血流
・神経伝達

など、
生命維持に大切な通り道があります。

そのため身体は、
「まず呼吸を優先する」
という反応を起こします。

結果として、

首の前弯が失われ、
真っ直ぐ固まりやすい状態
(ストレートネック傾向)

になるケースも、
臨床では見かけます。

 赤ちゃんの発達は「順番」が大切

発達は、
筋トレではありません。

まず必要なのは、

・呼吸
・重力への適応
・感覚統合
・原始反射の統合
・体幹の安定

です。

本来赤ちゃんは、

抱っこ

寝返り

ずり這い

ハイハイ

という流れの中で、
自然に首や体幹を育てていきます。

無理に「鍛える」より、

“自分で動きたくなる身体”

を待つことも大切です。

 

このように、
呼吸をつかさどる大切な神経や血管は、
背骨のまわりを通っています。

赤ちゃんの身体は、
まず「生きるため」に発達します。

だからこそ、
呼吸がしやすいこと、
安心して眠れること、
力を抜けること。

それが、
発達の土台になります。

まだ深層筋が未熟な時期に、

「背筋を鍛えよう」
「首を上げさせよう」

と、
浅い筋肉ばかりを頑張らせてしまうと、

身体は、
“呼吸を守るため”に
緊張で固めることがあります。

本来育ってほしい、

姿勢を支える深層筋や、
呼吸と連動するインナーマッスルが、

うまく働きにくくなることもあります。

だから私は、

「できるようにする」

より先に、

「この子の身体は、
安心して呼吸できているかな?」

を大切にしたいと思っています。

発達は、
トレーニングではなく、

“順番”なのです。

生後6カ月までは、無理なタミータイムは不要という考え方

私は、
生後6カ月頃までは、

「積極的なタミータイムをしなくても良い」

と考えています。

もちろん、
短時間の自然なうつ伏せや、
親子のスキンシップは否定しません。

ですが、

「毎日やらなきゃ」
「首を鍛えなきゃ」

と焦る必要はないと思っています。

むしろ大切なのは、

・抱っこの質
・授乳姿勢
・向きぐせ
・呼吸
・睡眠
・栄養状態

など、
土台の部分です。

6カ月を過ぎても寝返りしない場合に見るポイント

一方で、

6カ月を過ぎても
寝返りが見られない場合には、

身体の深層筋、
特に

・短回旋筋
・長回旋筋

など、
姿勢保持に関わる筋肉の未熟さを
確認する場合があります。

この場合は、

浅層筋の強化や、
感覚入力を目的として、

うつ伏せ姿勢を
発達支援として使うケースもあります。

つまり、

「タミータイムは絶対必要」
でも、

「絶対不要」
でもなく、

その子の身体の状態を見ることが大切なのです。

東洋医学は「身体の準備」を見る

東洋医学では、

症状やできる・できないより先に、

「その身体は、
今どこまで準備できているか」

を見ます。

発達は、
根性論ではありません。

まず身体。

そして順番。

赤ちゃんは、
“育てる”より、

“育つ力を邪魔しない”

ことが、
とても大切だと感じています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました