コレステロール値が高いと言われたら、本当に下げるだけでいいのでしょうか?

お役立ち記事

健康診断で

「LDLコレステロールが高いですね。」

と言われたことはありませんか?

先日、患者さんから

「最近、足がよくつるんです。」
「血圧も高くなってきました。」
「健康診断でコレステロール値も高いと言われました。」

というご相談を受けました。

一見、それぞれ別の問題のように見えますが、実は体からのサインがつながっていることも少なくありません。

LDLコレステロールが高い状態が続くと起こること

一般的に、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高い状態が長く続くと、血管の壁にコレステロールが蓄積し、動脈硬化が進みやすくなります。

その結果、

・心筋梗塞
・狭心症
・脳梗塞
・末梢動脈疾患(足の血流障害)
・高血圧の悪化

などのリスクが高まることが知られています。

実際に今回の患者さんも、

✔ 足がつる
✔ 血圧が高い
✔ コレステロール値が高い

というように、「症状」と「検査数値」の両方にサインが現れていました。

コレステロールは悪者ではありません

しかし、

「コレステロールが高い=すぐ病気」

というわけではありません。

コレステロールは、

・細胞膜を作る材料
・女性ホルモン・男性ホルモンの材料
・胆汁酸の材料
・ビタミンDを作る材料

という、とても重要な役割を担っています。

つまり、体にとって必要不可欠な物質なのです。

だから最近では、「コレステロールをとにかく下げる」のではなく、

なぜコレステロールが高くなったのか。

その原因を見ることが重要だと考えられています。

コレステロール値が高くなる背景

コレステロール値には、

・慢性的な炎症
・血糖値の乱れ
・運動不足
・睡眠不足
・ストレス
・遺伝
・甲状腺機能低下

など、さまざまな要因が関係しています。

つまり、数値だけを見ても根本原因は分からないことが多いのです。

東洋医学では「なぜその状態になったのか」を考えます

東洋医学では、コレステロールの数値だけではなく、

「なぜ体がその状態を作っているのか」

を大切にします。

例えば、

・気血の巡りが悪くなっている
(座りっぱなし・運動不足など)
・肝の働きが滞っている
(睡眠不足・我慢・ストレスなど)
・脾の働きが弱く、代謝が落ちている
(暴飲暴食・甘い物・添加物など)

など、体全体のバランスをみながら原因を探っていきます。

その上で、

・食事
・睡眠
・運動
・ストレス
・感情
・生活習慣

まで含めて整えていくことを目指します。

薬を飲めば終わりでしょうか?

もちろん、お薬が必要な方もいます。

高血圧や高コレステロールは、心筋梗塞や脳梗塞を予防するために、西洋医学のお薬が大きな力を発揮する場面があります。

だから私は、お薬を否定したいわけではありません。

ただ、お薬は「今あるリスクを減らす」ことはできても、

なぜその状態になったのかという背景まで変えることは難しい場合があります。

だからこそ、

西洋医学で数値や血管を守りながら、

東洋医学で体質や生活習慣、体のバランスを整えていく。

この両方を組み合わせることが、将来の健康につながると私は考えています。

数値は「敵」ではなく、体からのメッセージ

健康診断の結果は、あなたを責めるものではありません。

足がつることも、血圧が高いことも、コレステロール値が高いことも、

すべて体が「今のままで大丈夫?」と教えてくれているサインかもしれません。

数値だけを見るのではなく、その背景にある原因にも目を向ける。

それが、10年後、20年後も元気に歩き続けるための第一歩だと私は考えています。

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