
「潜在意識を書き換えるにはアファメーションが大事」
そう聞いたこと、ありませんか?
毎日ポジティブな言葉を唱えたり、
理想の未来をイメージしてみたり。
でも実は、
「アファメーションしてるのに、現実が全然変わらない…」
そう感じている人のほうが、実は多いんじゃないかなと思うんです。
私も、そのひとりでした。
理想を語ってみても、心のどこかでザワザワしたり、
「そんなの無理だよ」って、内側で誰かがつぶやいているような感覚。
なぜ、そうなってしまうのか。
それには、「身体の感覚」と「幼少期の体験」が大きく関係していました。
今日は少し、わたし自身の子どもの頃のお話をしながら、
アファメーションが効かない“ほんとうの理由”をお伝えできたらと思っています。
目次
「からだの声を届けたい」ということを考え続けた結果
私には、時々「みぞおちがザワザワする感覚」があります。
だいたいは、「あ、アドレナリン出てきたかな」「そろそろお腹すいたかな?」なんて思う程度なんですが——
実は、嫌なことが起きたときにも、その感覚が出てくるんです。
たとえば先日、こんなことがありました。
自転車のかごに入れっぱなしにしていたお財布を、
まるごと盗まれてしまったんです。中には約7万円。
頭では「自分のミスだし、しょうがないよね」って理解してるつもりなんです。
「忘れよう、忘れよう」って思ってるのに、
どこかで「ああああ〜…」って悲しさがこみ上げてくる。
ご飯食べて気を紛らわしたり、
「また稼げばいいや」とか
「まだお金あるし、大丈夫」
「命があるだけありがたいよね」なんて自分を励ましたりして、
なんとか気持ちを落ち着かせるんだけど…
しばらくすると、また似たような現実が起きるんです。
今度は、息子が事故に遭って、大きな出費。
その時ふと、思い出したんです。
——母が「弟の大学の授業料が足りない」ってお金を貸したこと
——実家のローンが払えなくなりそうだったこと
——元夫が何度も借金を抱えていたこと
「あれ? 私、ずっと“お金がなくなる”経験ばかり繰り返してない?」
って気づいたんです。
「潜在意識=身体感覚」というお話
こうして、いろんな「お金がなくなる」体験を振り返ってみて、私は気づきました。
同じような現実が繰り返されるとき、
そこには「頭で考えていること」よりも
“身体で感じていること”が強く影響しているのかもしれないって。
つまり、潜在意識って、脳の中じゃなくて、身体にあるんじゃないかな? って思ったんです。
たとえば、私がよく感じる「みぞおちのザワザワ」。
これは、過去の「不安」や「失う怖さ」を身体が覚えているサイン。
だから頭では「大丈夫」と思おうとしても、
身体が「危ないよ!怖いよ!」と反応してしまう。
それが、いわゆる「潜在意識」の正体なんじゃないかなって、今は思っています。
アファメーションではどうにも変わらなかった現実。
それを変えるには、身体が感じている“感覚”に気づいてあげることが、とても大事なんです。
ネガティブな感情は、幼少期の“あの時”からのメッセージ
「身体の感覚に気づくことが大事」
そう言われても、最初はよくわかりませんでした。
でもね、ある時ふと思い出したんです。
弟との、ひとつのエピソードを。
胸のザワザワは、あの時の“嘘”から
私は5歳、弟は3歳。
家はクリーニング屋で、私は弟と一緒に、5つ先の駅まで配達に行かされていました。
眠くなって、私は弟に「桃が池で起こしてね」と頼んで寝たんです。
でも、弟は起こしてくれなかった。
気づいたら、もう一駅先。
あわてて運転士さんに「降ります!」って言ったけど怒られて…
電車を降りる時も「電車賃!!」って怒鳴られて、怖くて怖くて、泣きながら配達に行きました。
帰りの電車賃を使ってしまった私は、
「もう、どうやって帰ればいいの…」と不安と恐怖でいっぱい。
たまたま配達先のおじさんが、お駄賃をくれてなんとか帰れたけど、
帰り道ずっと私は弟を責めながら帰りました。
でもね。
今、思い出してようやくわかったんです。
本当は、怖かったのに。
本当は、自分が頼ったのに。
本当は、私が責任を取りたくなかったのに。
でも、当時の私は栄養不足で、感情をちゃんと処理する力がなかった。
だから、“怒り”というダミーの感情を使って、弟のせいにしてしまった。
そして、そのときに感じた胸のザワザワ感。
あれって、「ほんとは弟じゃなく、自分に怒ってたよね」っていう、
身体からの“真実のメッセージ”だったんじゃないかって思うんです。
身体は、あのとき感じた「嘘(ごまかし)」を、ずっと覚えていてくれた。
胸=ザワザワ=罪悪感。
そう、潜在意識は“身体の感覚”として、今もメッセージを送り続けてくれている。
その感覚は、大人になった今も、
「お金がなくなる」とするときにふと戻ってくる。
「ネガティブな感情」って、
実は、“過去に蓋をした感情”からのメッセージなんだと思うんです。
今感じているザワザワやモヤモヤは、
あの頃の私の声に、もう一度耳を傾けてほしいっていうサイン。
アファメーションでは変わらなかった現実を変える鍵は、
ポジティブに上書きすることじゃなくて、
ちゃんと“昔の私”と再会して、受けとめてあげることなんですね。
だからこそ、身体の感覚に気づいて、ちゃんと向き合ってあげることが大切なんです。
それが、潜在意識とつながる第一歩。
身体感覚と向き合うって、こういうこと
「潜在意識=身体感覚」っていうけど、
じゃあ、どうやって向き合えばいいの?って思いますよね。
私がたどり着いた答えは
まずは「気づくこと」
私は、あの5歳の電車のエピソードを思い出した時、
胸に手を当てて、こう言ってみました。
「怖かったよね」
ただ、そう声をかけてあげるだけで、
涙があふれて、心が少しずつほどけていきました。
そして、「認めること」。
あの時、私は本当は怖かった。
でもその感情を弟にぶつけてしまった。
それを今、ちゃんと認めてあげることができたんです。
そしたらね、不思議なことに、
「弟に謝ろう」って思ったんです。
…弟、もう50歳なんだけどね(笑)
でも、「あのときの5歳の私」がようやく、
感情を味わって、解放できたんだと思います。
最後に、身体にありがとうを。
今回の体験で改めて思いました。
身体って、本当に全部わかってる。
だからこそ、身体の声を無視しないで、大事にしていこうって。
ザワザワ、モヤモヤ、ギュッとする胸の奥。
その感覚は、過去から届いた大切なメッセージかもしれません。
まずは、「感じてあげる」ことから、始めてみませんか?
まとめ
①やっぱり「身体感覚」が大切
東洋医学では、五臓に感情が宿ると考えられている。
(肝=怒り、心=喜び、脾=思い、肺=悲しみ、腎=恐れ)感情は「こころの反応」だけじゃなく、「身体が感じるもの」でもある。
②子どもはエネルギー不足になりやすい
18歳くらいで大人とみなされるけど、それまでは身体を作る「成長期」。
成長期の子どもは、呼吸・消化・姿勢・思考など、すべてにエネルギーを使っている。
そのエネルギーが足りないと、身体は“非常事態モード”へ。
③栄養不足は「自律神経の緊張」を招く
エネルギー不足=ストレス状態と脳が判断
交感神経がフル稼働し、「コルチゾール」や「アドレナリン」が分泌される
その時、胸がドキドキしたり、胃がゴロゴロしたり、喉が詰まったように感じたり——
こうした“身体のサイン”が、実は潜在意識となっていく
④潜在意識は、身体に宿る
人は「感情があって身体が反応する」のではなく、
「身体が反応した後に、感情として認識している」つまり、身体感覚が人生をつくっていると言っても過言ではない
⑤子ども時代に体感したことが、そのまま「今の現実」に
幼少期にエネルギー不足が続いていたら、常に身体は戦闘モード
例えば:
ママに見てほしかったのに「後でね」と言われる → 自律神経が反応
「怒る」または「なかったことにする(逃げる)」という行動になる感情を抑え込んで、でも身体にはそのまま残ってしまったら…
→ 潜在意識が「怒り」や「孤独」を現実に引き寄せ続けてしまう
⑥だから「食べること」が本当に大事
栄養が満たされると、自律神経は落ち着き、ホルモンのバランスも整う
すると、身体の中に安心感が広がり、「素直な自分」でいられるようになる
本当は言いたかった「お母さんに、見てほしかった」
そんな素直な想いを、自分で自分に聞いてあげられるようになる
🌸ホントのホントのまとめ
食べることは、ただの栄養補給ではありません。
「今ここにいる」ことを身体ごと感じて、潜在意識から癒していく
それが、ほんとうの意味での“心の安定”につながっていきます。
この記事へのコメントはありません。