「うちの子、大丈夫?」と不安になります。
「子どもに、イライラしてしまうんです。」
「うちの子、抱っこばかりで歩かないんです。」
と、悩まれるママに、何度となく「貧血が起きているかもしれない」と言っていきました。
ママ達は、みな「貧血なんて、ないです。」と、口をそろえたかのように言われます。
しかし、私が言う貧血とは、東洋医学でいうところの「血虚(けっきょ)」のこと。
と、言われると、難しく感じますよね…
つまり、西洋医学的に言うと、ヘモグロビンの数値が正常でも、フェリチンの数値が低いと、もう、症状は出ているということ。
今回は、やっと、NHK情報番組「あさイチ」で、放送されました。
わかりやすかったので、まとめてみました。
子どもの困った行動や、ご自身の不安や不調、甘いものがやめられないなどで、悩んでいる方は、是非、読んでみて下さい。
目次
病院で問題ないと言われたら隠れ貧血を疑え
朝起きれない、だるさ、立ちくらみ、めまい、頭痛などで、
病院に行っても、「特に、問題ありません」と帰えらされること、多いのではないでしょうか?
あさイチでは、めまいに苦しむ40代女性と、脚がムズムズする50代女性を取り上げて、隠れ貧血について詳しく語ってくれました。
40代女性は、めまいの恐怖で脳神経外科を受診しますが、「脳には問題ない、様子を見ましょう。」と帰らされました。
しかし、めまいは、一向に良くならない。
自ら、「もしかしたら、更年期障害ではないか?」と思い、産婦人科を受診します。
婦人科で、血液検査ススメられ、数日後、隠れ貧血と診断されました。
隠れ貧血とは?
一般的に、血液検査で貧血と診断される値は、「ヘモグロビン値」だが、隠れ貧血と診断される値は「フェリチン値」である。
こちら40代の女性、ヘモグロビン値は正常値だったが、フェリチン値が理想値の3分の1の値だった。
その後、鉄剤を処方され、たったの数日で、悩んでいためまいは、消えていったという。
消えただけでは収まらず、以前よりも活発に動けるようになり、驚きを隠せないという。
たかが貧血、されど貧血と、貧血の恐ろしさを痛感したと話している。
ヘモグロビン値とフェリチン値
一般的な貧血は、ヘモグロビンの値が不足している状態です。
ヘモグロビンとは、からだ中に酸素を送るのが仕事、この酸素が減るとからだは、酸欠状態になります。
かくれ貧血とは、フェリチンという値が低いことが原因で起こります。
フェリチンとは、食べたものは、まずは、ヘモグロビンになります。
そして、余った鉄がフェリチン値になります。
つまり、ヘモグロビンは財布のお金、フェリチンは銀行預金、貯金です。
なので、貯蔵鉄とも言われます。
しかし、貯金が少ない時点で、症状はすでに出てきます。
かくれ貧血の主な症状では、以下のようなものがあります。
・めまい
・胃腸の不調
・抜け毛
・肌荒れ
・気分の落ち込み
・脚がムズムズする
国の調査では、20~40代のおよそ6割の女性がフェリチンの値が低いとのデータが出ているそうです。
そして、この貯蔵鉄が生命の活動に欠かせない大事な役割になるのです。
例えば、骨では免疫細胞を作りますが、鉄がを与えられることで、免疫細胞は作られます。
また、肌荒れにも、鉄が与えられることによりコラーゲンが分泌され、肌を修復してくれます。
筋肉にも、鉄が必要です。鉄が与えられれば、エネルギーが作られます。
逆に言えば、フェリチンが不足すると、からだ中のエネルギーが不足して、様々な不調が引き起こされてしまうのです。
放っておくと、気分の落ち込み、抜け毛、めまい、脚の不快感など深刻な症状につながることもあります。
知られざるかくれ貧血の症状や解決策について、まとめました。
隠れ貧血を知らない医師もいる
50代女性、夜布団に入ると、脚がムズムズして眠れない。脚に虫が這ってくる感じがして、じっとしていられない、脚をバタバタしたり、振ったりしても収まらない、「誰助けて!」「私は、どうなるんだろう?」と怖くてたまらなかった!
誰かにすがりたい思いで、受診する。脚ムズムズ症候群と診断され、「隠れ貧血」が原因とわかる。こちらの女性、フェリチン値は4.6。
ヘモグロビンの女性の正常値は12~16g/dL
フェリチンの正常値は25~250ng/ml
※ 妊婦の場合は 70ng/ml 以上が理想
となっています。
そもそも日本の女性は鉄不足と言われています。
厚生労働省の国民健康・栄養調査(2019年)によると、
15~49才の女性の鉄の推奨量は10.5mg/1日に対して、
30代:6.4mg/1日
40代:6.7mg/1日
50代:7.2mg/1日
総じて3~4mg 足りてないのです。
例えば、アメリカの成人女性の平均は12.3gなので、日本の倍も摂取できているそうです。
その理由は、アメリカでは、主食となる小麦粉のメーカーに鉄分を添加することを国が義務付けているからだそうです。
フェリチンがどこで検査できるの?
基本的には、血液検査が出来る機関ではどこでもできます。
医師に伝える②つのポイント
体がだるいんです。
肩こりが取れません。
寝転んで起きるとめまいがありますなど。
・“フェリチンを含めて”検査したいと、はっきり医師に伝える
日本は鉄が豊富だった
昔ながらの日本食(海のもの、山のもの)を食べていれば、鉄はたくさん入っているから、心配はなかったと番組は言う。
しかし、現代の日本は、食の欧米化が進み、
”朝ごはん”を食べている子は少なくなりました。また、朝の食事自体を、食べていない人も少なくありません。
このことが、もっとも、鉄不足を招いている実態なのです。
鉄活カードを使って鉄不足を解消
食物にどれだけの鉄分が、入っているかがわかるカード「鉄活カード」を利用しよう。
まとめ
隠れ貧血かどうか調べるのは、「血液検査」が一番です。
そして、「フェリチン値を知りたい」と医師に伝えましょう。
隠れ貧血になりやすい人は、月経のある女性、成長期の子ども、激しい運動をする人(アスリート)です。
また、ストレスがかかっている人も隠れ貧血になりやすいです。
食事バランスが悪い、炭水化物をたくさん接種する方も、隠れ貧血になりやすいでしょう。
つまり、偏食のお子さん、妊婦さん、子育て中のママは、「隠れ貧血」になりやすいのです。
フェリチンが足りない場合には、鉄剤の服用、食事改善、マルチビタミン、鉄サプリが必要になります。
しかし、肝臓の病気がある人、持病のある方は、安易にサプリに手を出すのはお勧めできません。
ですので、一度は、医療機関で、しっかり見てもらいましょう。
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