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心がザワつく時に出会った「潜在意識と体」のセッション
私はある日、ふと感じたモヤモヤやイライラの背景に「自分でも気づいていない感情」があるのでは?と思ったことがありました。そんなとき出会ったのが、「潜在意識をカードで読み解くセッション」でした。
インナーチャイルドセッションを受けたきっかけ
紹介してくれたのは、知人でもあり患者さんでもあるほずみん。
彼女は「潜在意識を引き出すカードセッション」をされていて、こんな話をしてくれました。
私たちの現実は“潜在意識”に支配されている
潜在意識は“体”を通してメッセージを送っている
左手でカードを引くと体の声が出やすい
私は日々の施術でも「体からのサイン」に耳を傾けているので、その考え方にとても共感し、セッションを受けることにしたのです。
カードから出てきた“私の中の子ども”
セッション中、ほずみんこう言いました。
「まさこ先生(=私の中の子ども)が“遊びたい”って言ってるよ」
この言葉を聞いた瞬間、私はドキッとしました。
というのも、私は幼少期に「遊んだ記憶」がほとんどなかったからです。
1歳で大やけどを負い病弱だったこと
幼稚園にも行かず、親のクリーニング店を手伝っていたこと
父親が厳しく、寝かせてもらえないほど働かされたこと
そんな日々を思い出し、「あの幼少期だと、そう思うよね」と、胸がザワつきました。
90分のインナーチャイルドセッションへ
このカード体験がきっかけで、私は90分間のインナーチャイルドセッションを申し込みました。
心のどこかで避けてきた“幼い頃の自分”に、ようやく向き合うタイミングが来たのだと感じたのです。

「あの頃の自分」に出会いにいく旅
サロンのベッドに横になり、心地よい音楽とアロマの香りに包まれながら目を閉じた瞬間。
私は、自分の内側へと深く潜っていく旅に出ました。
これは、インナーチャイルドセッションという潜在意識にアプローチするセッションの体験記です。
この記事は、幼少期につらい思いをしてきた方や、自分をいつも後回しにしてきた方へ贈ります。
潜在意識が見せてくれた“心の世界”
ほずみんの優しい声に導かれて、「何が見える?」という問いかけに、私は「砂」「ボロボロの船」と答えていました。
その奥に見えてきたのは、模様の入った重たい銅の扉。そして、その扉の先にあった階段を下りていくと──
そこに現れたのは、ドレッドヘアの男性。なにかを黙々と磨いていて、周囲には金貨や宝石箱、水がキラキラと光っていました。
けれど、その奥。
少し暗く、汚れた場所に目をやると──
そこにいたのは、“三角座りした小さな女の子”
赤いワンピースを着て、三角座りをした小さな女の子がそこにいました。
顔は見えなかったけれど、彼女が誰なのかはすぐにわかりました。
「話しかけてみて」と言われて、私はそっと声をかけました。
すると、涙が止まらなくなったんです。
体が震えるほど、声を上げて泣いていました。
咳が出るし、胸が痛い、息ができない…
「しんどいの」「何もしなくていい」「休ませて」「ほっといてほしい」
そんな声が、その子から聞こえてきた気がしたのです。
私はただ、「ごめんね」と、何度も何度も言いました。
ホントに催眠術にかかったかのようでした。泣きたくない、恥ずかしい、でも、止まらない、どうしよう、そんな思いでした。
小さな女の子と船の縁に座って
その子に「出てきてくれる?」と聞いたら、彼女はうなずいて、私と一緒に階段をのぼっていきました。
そして、2人で船の縁に座りました。
その子は言葉を発することはなかったけれど、足をブラブラさせて、私も一緒に足を揺らすと、すこし嬉しそうに笑って、船の中へ一人で遊びに行きました。
「一緒に遊ぼうか?」と声をかけると、「一人がいいの」と答えた彼女。
そして、青いワンピースに着替え、
「またね」と言って帰っていったのです。
忘れていた「本当の自分」の感情に出会った時間
この体験を通じて、私は気づきました。
私は小さな頃から、「頑張らなければいけない」「遊んではいけない」と自分を縛って生きてきました。
でも、本当は──
遊びたかった。甘えたかった。何もせずに、ただ休みたかった。
それを表現してくれていたのが、あの小さな女の子でした。
彼女を見つけたとき、私はやっと「私自身」に出会えたのかもしれません。
あなたの中にも、きっといる
このセッションを体験して、私は思いました。
あの小さな子が、静かに泣いていたから
私は今まで、がむしゃらに頑張れていた。
でも、その子を置き去りにしたままでは、やっぱりどこかで「うまくいかない現実」が繰り返されてしまうんだと。
私と同じように、幼い自分の感情を閉じ込めたまま大人になってしまった方へ。
ぜひ一度、あなたの中にいる小さな子に会いにいってみてください。
インナーチャイルドセッションは、ただの癒しではなく、
自分の“命の深いところ”と再びつながる体験になると思います。
どうか、あなたの心にも静かな光が差しますように。
心と体、そして“本当の自分”につながる時間
私たちはつい、頭で考えた「正しさ」や「役割」で日常を乗り越えようとします。
でも本当に大切なのは、「体が教えてくれる声」に耳を傾けること。
今回のインナーチャイルドセッションは、
潜在意識×体×感情という深い領域で、
“本来の自分”を思い出すきっかけになりました。
心理学における「インナーチャイルド」とは
「幼少期に負ったトラウマ(心の傷)」や「幼少期に満たされなかった気持ち」や「幼少期に身に付けた思考・行動パターン」を指します。
「三つ子の魂百まで」という諺があるように、心理学では「幼少期の体験は『人格形成』に多大な影響を与える」と考えられており、とくに幼少期に「心の傷(トラウマ)」を負った場合、大人になって「精神疾患、否定的自己概念、偏った人間関係、仕事・恋愛・結婚・子育てがうまくいかない」などの「生きづらさ」を感じる場合があると考えられています。
私の思考パターンの心理的構造
①【“赤いワンピースの少女”=抑圧された自己】
赤いワンピースを着て三角座りしている女の子は、わたしのインナーチャイルド(内なる幼い自分)そのものだそうです。
彼女の特徴:
顔が見えない=自己同一性(アイデンティティ)に距離がある
三角座り=防御・不安・疲労・孤立
声が出ない・何も話さない=感情表現を制限された過去
これは、“本当の気持ちを長い間飲み込んで生きてきた”人に典型的な構造です。
②【「しんどい」「休ませて」=自己否定による過活動】
その子が発したメッセージはすべて、限界を迎えたSOSです。
「しんどいの」
「何もしなくていい」
「ほっといて」
→ これらは、わたしの人生の中でずっと「やらなきゃ」「頑張らなきゃ」と自分を駆り立ててきた結果、深層で疲れ切っていることを意味します。
心理的背景にある思考パターン
【強い義務感・役割意識】:
→「やらなきゃ」「迷惑をかけてはいけない」「私が支えなきゃ」【自己価値の外部依存】:
→「休むと嫌われる」「役に立たない私は存在価値がない」【感情の抑圧癖】:
→「悲しい・寂しい・助けて」が言えない(泣くと“弱い”と思ってきた)
③【「ごめんね」と泣く=ようやく向き合えた“もう一人の自分”】
涙が止まらなかったという反応は、「癒しの解凍プロセス」に入ったサインだそうです。
このときのわたしの涙は、“過去に泣けなかったあの時”の涙。
インナーチャイルドは、大人のわたしをずっと待っていたのです。
「ごめんね」は、本来の自分を否定し続けてきたことへの気づき。
つまり、わたしはここで:
自己受容の扉を初めて本当の意味で開いた
のです。
今後は「安心して遊ぶ許可」を出す
あの子を責めずに、そばにいてあげる
遊ばせてあげる(=私がが“自由”に感じることを日常に入れる)
「しんどい」「今日はムリ」が出たら、それを否定せず寄り添う
癒しの問いかけ例
今日は、どんなふうに“あの子”を笑顔にしてあげられる?
今この瞬間、“あの子”は何をしたいって言ってる?
こんなアドバイスをいただきました。
参考になれば幸いです。
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