発達に沿った離乳食の進め方

こんにちは。
子供のココロとカラダを整える鍼灸師”ええ加減”育児の安村政子です。

 

本日は、メールにお答えさせていただきます。

 

安村様、初めまして。
いつもメルマガ読ませてもらっています。
野菜スープというのは、何種類か野菜を混ぜたものでいいのでしょうか?

初めて、口にさせる時は、アレルギーがあるかもしれないので、1種類から始めると思っていました。

現在6ヶ月の赤ちゃんがいるのですが、メルマガを読んでお粥ではなく野菜スープから始めようとしています。
お忙しい中恐れ入りますが、よろしくお願い致します。  K様より

 

はい、何種類か混ぜていただいて大丈夫です。人参、大根、玉ねぎ、根野菜などいいですよね。「お粥からではなく、野菜スープから始めようと思います。」嬉しいですね。お粥から始めるから、アレルギーになるんだから。ということを、あとで、説明しますね。そして、「アレルギーがあるかもしれないから、初めて食べるときは、一種類からと思っていました」とありますが、食べさせることはしません。食べるには、消化酵素を育てる必要がありますので、運動、睡眠も同時に見ていくことが大切になります。

 

私の場合、離乳食を栄養面や調理の仕方などでお話しすることはできません。あくまでも、お口の機能、消化、吸収、排泄、発達に沿った離乳食になります。

発達に沿った離乳食の進め方

新生児の舌の動き

生まれたばかりの赤ちゃんは、吸啜反射(おっぱいを口に含むと吸う反射)によって、おっぱいまたは哺乳瓶を啜り飲みします。その時、赤ちゃんは舌を前から後ろへと乳を搾り出して喉へ送り込んでいきます。(舌の前後運動のみ)お口の機能は、授乳から始まっているとも言えます。

 

みなさんも、授乳姿勢、赤ちゃんの舌の動きを、今一度、チェックしてみてくださいね。

 

なぜなら、舌を後ろから前へと乳を搾り喉へ送り込む(逆嚥下をしてる)赤ちゃん、非常に多くなっています。常に、舌が出てしまう赤ちゃんは、逆嚥下している可能性は高いと思われるので、授乳姿勢見直してみてくださいね。いちど間違った舌の使い方を覚えてしまうと、治すのに数か月かかってしまう恐れがありますよ(当サロン比)

 

生後2か月

本能的に好きな味覚(生命維持の基本的味覚)が育つ時期です。あっ、おっぱいの味からですよ!

 

この時期にスープなどをスプーンで与えた場合、赤ちゃんは口を閉じることができません。ですから、うまく飲めず口からこぼしてしまいます。赤ちゃんは、まだ、乳児嚥下なので、急がなくて大丈夫です。

 

乳児嚥下とは、口を開けて飲み込むこといいます。口を閉じて飲み込むめるようになるまでは、まだ時間がかかります。因みに、口を閉じて飲み込むことを、成人嚥下と言います。

 

急いで、赤ちゃんの身体を傾けて入れようなどとしてしまうと、赤ちゃんは、誤嚥しやすくなったり、蒸せやすくなったりします。この時期は、まだ、正しい舌の使い方に意識を置きましょう。

 

生後3か月

生後3か月ごろまでに、おっぱいをしっかりラッチオンで飲ませていると、唇の筋肉の発達により、だんだん口を閉じて飲めるようになります。そして、ハンドリガードが始まり、なんでも口に入れては、「これは、なんだろう?」と確かめています。

 

この時、胃は竹筒のような型ですので、吐きやすいです。ですので、飲み込ませるのではなく、お野菜(ふと目に野菜スティックなど)をガジガジさせましょう。食べさせるのではありません。

 

そうして、たっぷり口を閉じる練習をさせてあげてほしいのです。赤ちゃんが、なんでも口に入れたがるのも、このような発達があるからなのです。汚い、危ない、なんて言わないで、できる限りがぶがぶさせてあげてくださいね。口が閉じれるようになれば、野菜スープを、すすって飲むことから始まります。

 

生後7か月

7か月ごろは、舌で押しつぶして食べる「舌食べ」をしっかりしてほしいです。そして、本能的に嫌う(毒物発見 の味覚)味も育ってきます。手を伸ば して欲しいものをつかんでなめるようなしぐさが出てきます。

 

お野菜を細かくきって、スプーンの先に乗せて、食べに来るのを待ってください。ここは、待ちます。食べに来ない場合、授乳がうまくいっていないのかもしれません。舌の動きを見てくださいね。

 

そうなると、少し調理法などの工夫が必要になるかもしれませんが、食べれるもの、食べれないのもを見分ける力がついていると、焦らず見守りたいものですね。

 

7か月ごろにもなると、だんだん母乳に蓄えていた、造血材料の鉄分がそろそろきれてきますので、補給が必要(離乳 食は鉄分の多いものを)になってきます。舌の動きも前後上下運動。下から上に上げ、食物を上あごに押しつぶして砕く動きが盛んになります。

 

たんぱく質・ 脂肪の消化酵素も多くなてくるので、ここで、植物性たん白質のスタートとなっていきます。

 

生後9か月

手づかみ食べを始めよう!そして、舌食べから歯ぐきで食べるようにも移行します。ですから、食べるものも歯茎で潰れる固さ (指で軽くつぶせる固さ)が重要になってきます。煮物をつぶさず与えるがよいでしょう。舌の動きは、前後・上下・ 左右に動くようになります。

 

歯ぐきで噛み始めると、言葉を発生するための口の構造(筋肉)も発達しますよ。ここで、最重要なことは、食べ物をいちど、前歯を使って「噛み切る」 練習を始める、ということです。切歯骨は、前頭葉の発達と直結していますよ!

 

歯が8本生えそろう

上の歯4本、下の歯4本が生えそろうと、ごはんを始めます。ここまで、しっかり食べることを学習してきていますので、粥にしなくても大丈夫です。

 

1歳半を過ぎて、奥歯が徐々にはえそろってくると、なんでも、食べれるようになってきます。それによって噛む能力ができあがってくるので、歯の状態に合わせて噛む能力を獲得していきましょう。早くから、”カミカミしなさい”は不要ですよ。食いしばりを招くだけです。

 

この時期から、2歳くらいまでに噛む能力を獲得しましょう。できない場合は噛むことが苦手になります。

 

【要注意】2歳までは、すい臓からでる糖質消化酵素は、まだ大人の70%くらいだそうです。ごはん、うどん、パン、甘いもの過多は、子供の消化不良を招いてしまう可能性大です。

 

まとめ

お子様が離乳食を食べない!となると、親御さんは、とても不安になると思います。ですが、ここで言いたいのは、食べさせないといけない!と悩まないでほしいのです。7か月ころまででしたら、栄養は母乳から摂取していますので大丈夫なのです。

 

まずは、赤ちゃんの授乳時の、舌の動きを意識してください。すべては、ここから、始まっています。そして、消化酵素の話をしました。おわかりか思いますが、消化酵素がないのに、食べものを入れてしまうとアレルギーの原因となります。

 

生まれつきアレルギーを持っているのではなく、発育状態(歯の数や筋肉と呼吸)を無視した離乳食を進めるからアレルギーになるのです。皮膚炎は、呼吸の問題になりますよ。

 

まだまだ、詳しく聞いて離乳食を進めたい方は、サロンにお越しくださいね。目から鱗の情報満載ですよ。

 

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