喘息の子どもは、夜の病気とも言われるくらい、夜から明け方の一番眠い時間に症状がでる子が多いです。
子どもの喘息は、鼻も喉も気管支も小さいから苦しくて眠れません。
子どもが咳をするたびに「健康に、生んであげれなくてごめんね。」と胸を痛めるママも多いと思います。
それでも「喘息は、大きくなれば自然に治るよ」と、言われたことはありませんか?
確かに、大きくなると症状は出にくくなります。
それは、身体が大きくなることで、必然的に食べる量が多くなり、ホルモンの生成が大きくなるからであって治っているわけではないのです。
ここでは、喘息の体内では何が起きているのか、また、自宅でできるケア法をお伝えします。
喘息は、アレルギーの一つで炎症です
アレルギーは、体内の炎症です。
体内の炎症とは、身体の中で火事が起きている状態を言います。
体内で火事があれば、当然ですが、火を消しに行くのが体の生理的反応です。(恒常性ホメオスタシス)
その「火消し」に向かってくれるホルモンが、副腎から放出されるコルチゾールと言います。
コルチゾールが出ていれば、咳は出なくなるはずです。
なのに、咳が出るという場合は、炎症が酷くてコルチゾールが足りないか、
または、コルチゾールを出せ出せと酷使された副腎が、悲鳴をあげてコルチゾールの分泌がうまくいかないかです。
まずは、ホルモンをつくる材料を食べているか?
コルチゾールをつくる材料は、コレステロール。
コレステロールを多く含む食べ物は、魚です。
脂の多い魚に含まれるオメガ3系脂肪酸は、コルチゾールを生成し肺機能を改善する働きを持ちます。
喘息で炎症を引き起こすロイコトリエンは、ヒスタミンの1000倍以上も強力と言われていますが、オメガ3系魚油はロイコトリエンの生成をブロックする力を持っています。
缶詰や油の少ない白身魚にはあまり予防効果はなく、新鮮な脂の多い魚と魚油サプリメントは効き目があることが、様々な研究で証明されています。
脂の多い魚をよく食べるこどもには、喘息患者が少ないとも言われます。
他にも、果物や野菜に含まれる抗酸化物質は、喘息に効果があります。
酸化によるダメージから肺を守り、体内に有害物質が蓄積するのを防いでくれます。ビタミン C たっぷりの食事も、喘息発作の発生率を下げます。
リンゴに含まれるケルセチン(フラボノイドの一種)は、肺の健康に良いです。
粘膜を強くし、肺機能、肺活量を高めるためには、1日1個のリンゴが良いように思います。
サクランボ、ブルーベリー、ラズベリー、 ブラックベリーなど、色の濃いベリー類に含まれる抗酸化物質のプロアントシアニジンも、特に肺に対して良い効果を発揮します。
他の炎症を治してコルチゾールの使用を減らす
次に、副腎が悲鳴をあげてしまい、コルチゾールの分泌がうまくいっていない場合が考えられます。
その場合は、体内の他の場所でも炎症が起きていて、コルチゾールが疲弊してしまっていることが多いです。
体内で炎症を起こしやすい場所は、肝臓(脂肪肝)腸、歯、咽頭と言われています。
まずは、炎症させないことが必須になりますので、腸であれば、便秘や下痢をしていないか見てみましょう。
歯の炎症があれば治療してください。咽頭(のどや鼻)の場合は、のどうがい、鼻うがいをおすすめします。
サイナスリンス、まったく痛くないのでお勧めですよ。
コルチゾールは夜間の血糖維持にも使われる
意外に気がつかないところで副腎はコルチゾールを出動させてます。
例えば、
・血糖値の上下(恒常性を欠いた血糖値の動き)
・運動後(特に無酸素運動である筋トレ後)
・慢性炎症(遅延性アレルギー検査の結果が悪い人は胃腸の慢性炎症に注意)
・アレルギー、花粉症
などなど。
コルチゾールがフル稼働状態、または、食べていないという状態では、喘息は治りません。
根本治療のためにも、まずは、食べること、鼻うがい、のどうがい、炎症があれば治療することをやってみてください。
次回は、炎症を怒張させる食べ物を避けるについてです。
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