【要注意】赤ちゃんの口が開いている!?口呼吸はママの抱き方から始まっている!

『お口ポカーン』は、ばい菌が入りたい放題

 

こんにちは。子どもの健康は姿勢をから守る”ええ加減”育児の安村政子です。

 

「お口ポカーン」という言葉、ご存知でしょうか?

 

文字どうり、お口が開いていることを言いますね。近年、お口ポカーンのお子様が、増えているのです。

 

本日は、お口ポカーンが様々な症状やトラブルを抱えてしまうことについてです。

 

アレルギー性鼻炎

 

お口が乾燥して炎症を起こしやすいことがアレルギー疾患の原因になる事もあります。アレルギー性鼻炎や扁桃腺肥大とお口ポカーンは関連がある事が分かっています。

 

風邪をひきやすい

 

細菌が口から入り込みやすいのはもちろん、のどや扁桃腺がうるおいを失って細菌やウイルスが張り付きやすくなるため、風邪やインフルエンザなどの感染症を起こしやすくなります。

 

集中力低下

 

お口が開くと舌が下がるので、姿勢は悪くなります。お口ポカーンは、集中力低下に影響すると指摘する研究もあります。

 

睡眠時無呼吸症

 

就寝中のお口ポカーンは、舌がだらりと下がって気道を塞ぎやすく、閉寒性睡眠時無呼吸症候群の原因になる可能性があがります。気道が閉鎖してしまうと、ゴロゴロと姿勢を変えて、深く眠れない状況になります。睡眠が浅く寝不足にもなってしまいます。

 

お口ポカーンは独特のお顔(アデノイド顔貌)

 

お口ポカーンのお子さんに独特とされる顔貌があることが指摘されています。くちびるはぽってりしていて、上くちびるか下くちびるが前に突き出し、鼻は低めで、あごは引っ込み気味です。

 

「お口ポカーンを治すには、おうちで吹く遊びを取り入れて、お口周りの筋力アップトレーニングが良いでしょう!」

 

  • あいうべえ体操
  • 風船
  • ストローぶくぶく

お口をポカーンと開ける癖とは「子どもは口が閉じたくて閉じれない状態です」なので、親が、口すっぱく「お口開いてるよ!」と注意しても、実は、閉じれません。

 

お口ポカーンと開けば、口呼吸の方がしやすくなり、定着してしまいます。お口ポカーンが100%口呼吸にしているという訳ではありませんが、口呼吸をしてしまうと病気にもなりやすくなります。普段から口を閉じれるように、お口の筋肉は柔らかく!を意識していきましょう。

 

最近は、歯科医院でくちびるを閉める力が、どの程度足りていないのかを測ってもらうことが可能です。おうちで練習した結果、どれくらい閉鎖力がついたかを定期的に測ってもらうことができると励みにもなりますよね。

現代のお子様に多くなっている口腔機能発達不全症とは

授乳がうまくいかない、離乳食食べない、言葉がでない、眠りが浅いなど症状は、ひょっとしたら、口腔機能発達不全症かも?

 

口腔機能発達不全症とは、新生児からの呼吸、嚥下の発達遅延や正常発達不全、機能低下をいいます。

 

口腔機能発達不全症の特徴

 

「食べる機能」「話す機能」その他の機能が十分に発達していないか、正常に機能獲得ができておらず、明らかな摂食機能障害の原因疾患がなく、口腔機能の定型発達において個人因子あるいは環境因子に専門的関与が必要な状態。咀嚼や嚥下がうまくできない、構音の異常、口呼吸などが認められる。患者には自覚症状があまりない場合が多い。

 

咀嚼機能発達の不全は、摂食機能全般に影響を及ぼし、その結果、摂取可能食品の制限、栄養不良等 の全身の問題につながる可能性がある。そのため、口腔機能発達不全における咀嚼機能の重みづけは大きい。

 

嚥下機能発達の不全は、成人嚥下(成熟嚥下)の発達に影響を及ぼし、舌癖により歯列・咬合の発達、 口唇閉鎖機能発達を抑制する可能性がある。

 

口腔機能発達不全からくる栄養への影響については、咀嚼機能や嚥下機能の不全により必要栄養量が 十分に確保できない「やせ」の状態になる場合、一方で咀嚼せず丸のみ早食いとなり「肥満」の状態と なる場合もある。

 

食行動の問題は多岐にわたり、個人因子と環境因子とが複雑に絡み合って生じる。成長とともに変化 しうるが、本人はもとより保護者の困りごと、悩み事に直結するため、生活全般に影響を及ぼす。

 

構音機能 構音機能は、口腔機能の問題のみならず認知機能発達とも密接に関連している。

 

呼吸の状態 口腔は摂食嚥下機能の経路のみならず、呼吸路として重要な役割を担っている。  引用:平成 30 年 3 月 日本歯科医学会

 

診断基準とチェック項目

チェック項目は以下を参照:チェックの項目 のうち2つ以上に該当するものを「口腔機能発達不全症」と診断する。

 

食べる機能

1) 咀嚼機能については、視診による歯冠崩壊歯(重症う蝕、破折歯)・喪失歯の有無、歯列・咬合の異常 の有無を確認する。また咀嚼時の偏咀嚼の有無、咀嚼回数、咀嚼時の咬筋を触診する。

 

☑ 歯の萌出に遅れ、歯列・咬合に問題がある
☑ 咀嚼に影響のあるようなう蝕がある 
☑ 強く咬みしめられない(注:乳児期は離乳食を摂取する際の機能に対して月齢相当の発達に比較し て判断する) 
☑ 咀嚼時間が長すぎる、短すぎる(注:乳児期は離乳食を摂取する際の機能に対して月齢相当の発達 に比較して判断する) 
☑ 偏咀嚼がある 
・ その他の異常

 

2) 嚥下機能については、嚥下時の表情筋緊張の有無、舌の突出嚥下(異常嚥下癖)の有無を確認する。

 

☑ 舌の突出(乳児嚥下の残存)がみられる(注:乳児嚥下は、乳児期では正常(定型的)な発達過程 としてみられるので問題としない) 
・その他の異常

 

3)栄養(体格)については、極端な身長・体重の異常がないかを確認する。必要に応じて、カウプ指数・ローレ ル指数による評価(やせ、体重が増えない、肥満)、食事の内容調査(摂取栄養の調査)を実施する。

 

☑ 成長発育に影響がある
☑ カウプ指数・ローレル指数評価でやせ、肥満である
・その他の異常

 

4) 食べこぼしたり、むせたり、自分で食べようとしなかったり、偏食、食べむら等がないかを確認する。

 

☑ 哺乳量・食べる量、回数が多すぎたり少なすぎたりムラがある等 
・その他の異常

 

話す機能

5)構音機能の遅れ、問 題は、家族や友人、社会生活におけるコミュニケーションや学校等での学習面にも影響を及ぼし、本人 の生活しづらさにもつながる。 口唇閉鎖不全、舌小帯の異常、顎の発育異常、咬合の異常の有無、発音時のパ・タ・カ・ラ・サ行の 子音の置き換えや省略、歪みの有無等を確認する。

 

☑ 構音時に音の置換、省略、歪み等の異常がある 
☑ 口唇の閉鎖不全がある
☑ 舌小帯に異常がある 
☑ 顎の発育、咬合、顎運動に異常がある 
☑ 鼻咽腔閉鎖不全がある 
・他の異常

 

呼吸する機能

6)口呼吸は、口腔乾燥、う蝕、歯周病、口腔周囲筋の低緊張、歯列咬合の不正等、口腔機能発達に影響を及ぼし、また易感染、姿勢の不良、集中力の低下等、全身への影響にもつながる。 正常な鼻呼吸ではなく、鼻性口呼吸、歯性口呼吸、習慣性口呼吸の有無を確認する。
 口呼吸の有無 
☑ 口蓋扁桃等に肥大がある 
 睡眠時のいびきの有無 
・その他の異常

 

お子様の状態から見て、何かしらチェックがついてしまうママは多いのではないでしょうか?

 

注)実際の臨床では、ここに示した項目だけでなく、成育歴、全身の健康状態、また家族歴や家庭環境 など、発達に影響する個人因子、環境因子について広く評価、対応することが肝要である。以上のことが歯科医師連盟から公表されています。

 

10分がゆから始まらない離乳食

私は、歯科医ではありませんが、赤ちゃんを診てきた経験として、口腔機能低下症、口腔機能発達不全症多いと思います。

 

現代のお子様に多くなっている口腔機能発達不全症とは、言い換えれば、食べる、話す、呼吸ができていないということです。

 

『食べない、飲まない、泣く』といった行動に、可愛そうとだからといって、ミルクにしてしまったり、離乳食をペースト状にしない!ママが負けないで、子どものできるを信じて、世間の常識と言われている常識にとらわれない、離乳食を進めていくとをオススメします。

 

 

赤ちゃんが、前歯でかみかみできるようになる頃、お野菜のスティックなどで、前歯をスリスリさせてあげましょう。そして、成長と共に歯ぐきでつぶせるくらいの硬さに移行するのがポイントです。奥歯の生えていない赤ちゃんが噛める硬さの目安は、バナナです。軟らかいけれど噛みにくい食材に、かまぼこなどの練り物やこんにゃくがありますが、こういったものは丸のみに近い状態で飲み込んでしまいやすく、のどに詰まらせる危険性があるので注意しましょう。

歯茎で咀しゃくを覚えるようになったら、噛みつぶすとまとまりやすいような煮野菜などで噛む力を育てることが大切です。噛む力をつけるようにと「噛みごたえ」のある食べ物を早くから与えるのは、逆にうまく噛めないことも多く、かえって丸のみを覚えてしまうことがありますのでここも注意が必要です。

 

離乳食は、ゆっくりと噛む動きを覚えていき、赤ちゃんの奥歯の生え方に合わせて噛む力を育てていくように、成長に合わせていきましょう。

 

飲み込めない、話すことがうまくできない、歯並びが悪い、口呼吸している、こういったことをしないためにも、お子様が嫌がっても、『できない』ととらえずに、少しづつでも『赤ちゃんのできることを増やしていく』ということを、母乳を飲ませる時期から取り入れていく事が大切なのではないかと考えます。赤ちゃんには、頑張れる力が必ずあります。何度もやれば必ずできます。赤ちゃんは凄いですよ。

 

 

 

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