東洋では、「気」という概念があり、
気とは、すべてのモノの元になっているエネルギーという考え方をします。
すべてのもは、
目に見えないものと、目に見えるものがあります。
目に見えないものとは、風、光、音、温度、肌ざわりなど
目に見えるものとは、目に見えるものすべてです。
東洋では、木を見て、森を見ずという言葉があります。
(事物の末梢的部分にこだわりすぎて,本質や全体をとらえられないことのたとえ)
つまり、病名は囚われないで、「気」の状態がどうなっているのか?
その「気」の状態を、元に戻すことが重要という診方になります。
そこで、今回は、副鼻腔炎について。
副鼻腔炎とは、身体の中で気がどうなっているのか、また、副鼻腔炎を通して、身体は何を伝えようとしているのかを書いてみました。
副鼻腔炎の症状
東洋では、病名よりも症状を診ていきます。
副鼻腔炎で表れる主な症状は、
- 鼻づまりによる鼻からの呼吸困難
- 目や鼻の周りの腫れや圧痛
- 鼻からの粘液分泌物
- 嗅覚と味覚の低下
- 口の中での金属味
- 耳の痛み
- 鬱血による睡眠困難
- 頻繁なくしゃみ
があります。
気の特徴
気は、十分に満ちていると、頭から足の指先末端まで、全て気が巡っている状態が、バランスが取れてるイメージになります。
その気が乱れると、気は上がります。
気が乱れる大きな原因は、気の不足です。
そして、上がった気が巡らずに、集まるとそこで熱を発生させるという特徴があります。
「肺」の機能低下
東洋では、「肺」は呼吸機能や水分代謝などを担う器官で、次の2つのはたらきがあります。
ひとつが「宣散(せんさん)」と呼ばれる「気(き)」「水(すい)」を外に向かって出す、あるいは上に向かって上げる、というはたらき。
もうひとつが、「粛降(しゅくこう)」と呼ばれる、「肺」に空気を取り込み「気」や「水」を下に向かって下げていくはたらきです。
身体の「水」は全身を巡り、呼吸や体表部から発散させたり、尿として排泄したりします。
しかし、「肺」の「気」「水」を出す・上げる、下げるというはたらきが低下すると、体の「水」をうまく循環できなくなって余分な「水」がたまります。
「肺」と鼻はつながっているので、こうした調整できなくなった「水」が鼻づまりや、鼻水の症状として現れます。
また、「水」が鼻にたまってむくむと鼻づまりが起こり、それを繰り返すと、鼻の部分の「気」や「血(けつ)」の流れをさまたげます。
すると、たまった「気」が熱に変わり、水分を奪うために、粘ったような鼻水が出るようになる、というのが東洋の考え方です。
これは、鼻に余分な熱がこもり始め炎症を伴う状態で“熱証の症状”にあたります。
熱証の状態を放っておくと炎症がさらに進み、慢性鼻炎やちくのう症(副鼻腔炎)などに繋がるのです。
こもった熱を発散させて鼻の炎症を鎮めて、患部で発生する膿を抑えることで鼻通りを良くする、気の流れを良くしていくことが治療になります。
肺の機能低下の原因
- 気の不足
気の不足を補うには、1、食事 2、睡眠があります。食べているのか?ぐっすり眠れているのか?ここの改善が必要になります。 - 気の停滞
身体を動かすことが少なく、じっとしていることが多ければ、気は停滞します。適度な運動をおススメします。 - 気のうっ滞
気は使うところに集まります。頭をよく使うと、頭に気が集まり熱を持ちます。考え事が多いと気はうっ滞しやすくなります。
自分できる5つの副鼻腔炎ケア
- 足湯
上がった気は、下げる必要があります。足湯をすることで、足の末端が温まり、熱がある方に気は向かいます。 - 片足たち
足に意識を集中させることで、気が足の末端の方に向かいやすくなります。 - 足ふみ
足を動かすことで熱が発生し、気が足の末端の方に集まりやすくなります。 - 食を見直す
そもそも食べる量が少ない方が多いので、いつもよりも多めで「まごわやさしい」を意識したお食事をとりましょう。 - 睡眠
上がった気を下げ、まんべんなく身体に巡らせるためにも、早めにゴロゴロし、寝ましょう。
最後に。
人は、誰もが持って生まれた宿命というか、テーマのようなものがあります。
そのテーマに合った生き方、自分らしく生きていなければ、当然、身体は無理をすることになるので不調になります。
「あなたらしくない、演じているわよ」と身体が教えてくれている、と言い換えることも出来ます。
東洋では、臓器には感情が宿ると言います。このように身体の各部位にも、心理的背景があると言います。
例えば、副鼻腔炎で苦労すること、それは、鼻づまりです。
鼻は、空気を吸うために最初に使う器官です。そして、空気は、生命の元でもあります。
なのに、鼻づまりによって空気が吸えないということは、生命を感じ取れない、生きる喜びを感じ取れないということです。
そうした問題は、苦しみを恐れるあまり、感覚から自分を切り離してしまっている人、あるいは、愛する人の苦しみを感じるのが辛いので、感覚から自分を切り離してしまっている人によく起こります。
栄養をあれこれ工夫しても、おかれている環境が、あなたにとって、苦しい環境下であれば、栄養を吸収するお腹が、受け付けないのです。
栄養を吸収、代謝できない本当の原因に気付いてもらうこと、カウンセリングで、そこまで出来るとかなり前進することができるのです。
こちらがアドバイスするのは、生き方の方向性だけです。
栄養で身体をケアしながら、心のエネルギーをチャージしなければならないのですが、自分が何をしたいのかわからない人、または、自分の感情に蓋をしていて気づいていない人がほとんど。
なので、まずは、気づくこと。今まで気づいていないかった感情に出会うことで、気が変わりだすはずです。
自分を愛して!―病気と不調があなたに伝える〈からだ〉からのメッセージ | リズ・ブルボー, 浅岡 夢二 |本 | 通販 | Amazon
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