50代の“生理が多い”は放置しないで。閉経前に整えたい3つのこと

「もうすぐ閉経だから、生理が多くても大丈夫」
そんなふうに思っていませんか?

実はそれ、体からの最後のSOSかもしれません。

東洋医学では、生理は単なる月のリズムではなく、
「血(けつ)」=生命エネルギーの流れそのものと考えます。
血の量や質、流れ方には、その人の心と体の状態がすべて現れます。

目次

 生理が多いのは「終わり」ではなく、「整理」のサイン

閉経が近づくと、ホルモンバランスが変化し、周期や量が乱れがちになります。
でも、量が多いからといって“閉経が近いだけ”とは限りません。

東洋医学では、生理が多い状態は「血がもれている」=
体が“うまく巡らせられない”サインと捉えます。

つまり、まだ体に整理しきれていないエネルギーや感情が残っているということ。
これは「終わり」ではなく、「浄化」のプロセスなんです。

 1. 「血熱(けつねつ)」〜考えすぎ・ストレスの熱がこもっている〜

がんばり屋さんの女性ほど、気づかないうちに心に熱がこもっています。
イライラ、考えすぎ、睡眠不足などによって「心火(しんか)」が生じると、
体の中で“血が熱を帯びて”勢いよく流れ出し、出血が多くなります。

💡こんなサインがあれば血熱タイプかも:
・顔がほてる
・口内炎やのぼせ
・夜眠りが浅い
・生理の色が真っ赤で鮮やか

対策は、「冷ますこと」ではなく、緩めること
熱を鎮めるよりも、がんばりをゆるめてあげることが大切です。
ハーブティーやぬるめのお風呂で“ふう…”と息を抜く時間をつくりましょう。

 2. 「脾虚(ひきょ)」〜消化力が落ち、血をとどめられない〜

50代に入ると、消化力=「脾(ひ)」の働きが弱くなりやすくなります。
脾には“血を中にとどめる”働きがあります。
つまり脾が弱ると、出す必要のない血まで外へ漏れてしまうのです。

💡こんなサインがあれば脾虚タイプかも:
・疲れやすい
・甘いものがやめられない
・むくみやすい
・生理がだらだら長引く

対策は、温かい食事をしっかりとること
冷たいもの・小麦・砂糖を減らし、
おかゆや味噌汁など「胃がホッとする食べ方」に戻していきましょう。

“栄養を入れる”ことよりも、“胃腸が安心して働ける環境”を整えることが大事です。

 3. 「肝鬱(かんうつ)」〜感情をためこみ、巡りが止まっている〜

更年期に入るとホルモンの揺れだけでなく、
これまで我慢してきた思いや未消化の感情が浮き上がりやすくなります。

肝(かん)は「気・血の流れ」を司る臓。
怒り・我慢・抑え込みが続くと、肝の巡りが滞り、血の流れが乱れます。
その結果、急に生理が多くなる・経血に塊が混じることも。

💡対策は、“感情を動かす”こと。
泣く、笑う、声に出す、自然の中で深呼吸する――。
感情が動けば、血も動きます。
肝が整うと、顔色も明るくなり、目の疲れも軽くなっていきます。

 生理が多いこの時期こそ、「自分を整えるラストチャンス」

閉経は、終わりではなく新しいステージの始まりです。
でも、そのスタートラインをどう迎えるかで、
閉経後の体と心の軽さがまったく違ってきます。

生理が多い時期は、「まだ整理できていない何かがあるよ」という体の声。
それを無視して薬で止めてしまうと、
その未消化のエネルギーは、後に“のぼせ・イライラ・不眠”といった形で現れます。

だからこそ、この時期に
・自分の体と心をゆるめる
・血と気の巡りを整える
・「がんばる」より「ゆるむ」方向へ切り替えることがとても大切です。

 最後に

東洋医学の世界では、閉経を「天癸(てんき)の満ち終わり」と言います。
それは、“女性としての命のリズムが一段落し、次の知恵の時代が始まる”という意味。

生理が多い時期は、その通過儀礼のようなもの
どうか「もうすぐ終わるから大丈夫」ではなく、
「体が、最後の浄化をしてくれている」と受け取ってください。

その気づきが、閉経後の人生を
もっと穏やかで、もっと自由にしてくれるはずです🌕

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